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Author:ノラ
ボールパイソンと暮らす日々

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かなとへび 1
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小説 | 13:01:31
個体差のこと
ボールパイソンに限ったことではないかもしれないのだけど、
調べたり他の方が飼っている蛇の情報を見たりする度に
こんなに個体差が大きいものなの?!と驚かされます。

モルフと呼ばれる色・柄も、
もう別の種類の蛇じゃないかと思うほど幅広いバリエーションが存在しているし、
しかも現在進行形でどんどん新しいものが作出され続けているし、
スケールレスという鱗のないものまで出てきているし、
興味を持って覚えようと思ってもなかなか難しいレベルの情報量です。
(私は早々に追いかけるのを諦めました)

他にも、体長・体重・食欲・シェルターの好み・行動の傾向…等々、
共に暮らすまでは「蛇なんてだいたい似たようなもんだろ」ぐらいに思っていたのですが
大間違いだったことを痛感させられる毎日。

飼い主の接し方や飼育環境に因るところも少なからずあるでしょうし、
本人(本蛇?)の性格もあるでしょう。

我が家の蛇の場合も、読み漁った情報に当てはまらないことが多かったために、
「目の前のこの蛇が、今どうなのか」を基準に一から検証し直す、というのを
生後半年あたりで覚悟しました。

例えば、ボールパイソンと言えば拒食で悩まれている飼い主の方は
多くおられると思いますが、
我が家の場合は逆で、あまりに旺盛な食欲に悩み続けました。

冬なのに涼しい場所を好んだり、脱皮するのに一切水に浸からなかったり、
ご飯も排泄も週一回ぐらいって言われたのに…聞いてたのと全然違う。違いすぎる。

どこまでを個体差として受け入れて、どこから先を改善すべきか。

結局は、飼い主自身が決めていくしかないことです。

よくよく考えれば、ネット上に発信されている情報は
当たり障りのない平均的なデータ、見せたらすごいね可愛いねと褒められる写真や動画、
そういうものが多いだろうというのは想像がつきます。

中には、他の方の参考になればと専門的な知識、試行錯誤の結果、
自身の失敗談や悲しい体験を発信して下さっている飼育者もおられますが、

どんなに多くの数を扱ってきた飼育者でも、専門知識を学んだ人でも、
未知の領域は必ず存在するし、
飼育や生態における常識・通説も時と共にどんどん変化していきます。

蛇を飼うことに何を求めているかも、それぞれに違います。

「みんながこうしてる、本に書いてある、論文が出てる=正しい」とは限らない。
でも正直、いちいち全てを疑ってかかるのはしんどい。

でも目の前の蛇が違う反応を示しているように感じるなら、
万が一の事態が起こった場合、一番後悔のない選択は何か。

手に取った情報をどの程度信じ、取り入れ、どこから先を諦めるのか。
自分の蛇とどういう関係で暮らしていきたいのか。

自分の理想を突き詰めて考えることは今まで苦手だったのだけど、
まさか、自分の弱点とこういう形で向き合う羽目になるとは…
蛇が私にもたらしてくれたのは、蛇に関する知識だけではありませんでした。
これはいろんな動物や人、何においても言えることなのでしょうね。


ボールパイソン 雑記 | 19:04:22
温度と体温のこと
ボールパイソンは気温が高めの地域に生息しており、
冬眠をする種類の蛇ではないので、
気温が下がりすぎると体調を崩し、最悪の場合は命を落とすそうです。

実際にその数値がどのくらいなのかは経験がないため断言出来ませんが、
サイトや本から得た情報を自分なりにまとめると、
通常の飼育における平均気温は、
20℃以下が危険域、24℃が最低ライン、27~29℃が適正域、33℃が上限ライン
というところでしょうか。

ヒーターで加温された床の表面温度は35℃に達していることもあるので、
上の数値はあくまで気温に関するものです。
また、温度勾配の中で一部が低め・高めであっても問題ないと思います。

繁殖のためのクーリングに適した温度やタイミング等は、未経験のため分かりません。

我が家の蛇も、27~29℃で問題なく過ごしていることが多いですが、
好んで24~26℃の涼しい場所にいることがあります。
給餌を終えて、満足して(又はおかわりはないと諦めて)丸くなり、
消化モードに入ってから6時間(~半日)ほどのタイミングです。

この時は体温が2~4℃上昇するようで、
実際、給餌直後にケージ内気温が蛇自身の体温で30℃を超えてしまい、
「暑いー!出してー!」とでも言うようにうねうね大暴れをし、
外に出すと「ふぅ・・・」と落ち着いて寝始める、ということが何度もありました。

食後は温かくしておかないと消化不良を起こすことがある、と
色々なところで目にしていたので
お迎え当初は怖くて高めの温度設定にしていましたが、
よくよく観察していると、涼しい場所にずっといるので不思議でした。
そして半日~1日が経過すると、通常通り27~29℃の場所へ。

消化不良を起こすような低温というのは、例えば22℃以下のような極端な低温か、
気温のことでなく、マウスの解凍が不十分で深部が冷たかった等のことかもしれません。

また、消化モード高体温期(6時間~半日)が落ち着いた後は、
ちゃんと温かくしておかないと消化不良になってしまうのかもしれません。

このあたりは、蛇を消化不良にさせるつもりはないので試したくもないし、
検証となるような不慮の事故が起こらないよう願っています。



ボールパイソン 飼育環境 | 23:47:55
温度と湿度、温度計のこと
お迎えからしばらくの間、毎日温湿度を記録していると、
無加温側の湿度が高く、加温側はそれに比べて湿度が低いことに気付きました。

イメージでは、日本の気候は夏がムシムシ、冬は乾燥していることから、
水があり高温=多湿、/温度が低い=湿度も下がって乾燥する、と単純に考えていましたが
(水入れは壁際の中央、底の半分だけヒーターに乗るように設置)
実際には、

加温側:26~28℃(床温度32~34℃)/湿度45~70%
無加温側:23~25℃(床温度24~28℃)/湿度80~90%
室内気温:20~24℃/湿度40~60%

という数字になっていました。二つの温度計を入れ替えても結果は同じ。

レプボ図解003

レプタイルボックスの天井蓋は、全面に空気孔が開けてあるため、
冬の間は中央部分を(全体の1/3ほど)ラップで塞いで、
高温側の上昇気流で空気が抜ける→低温側から新たに空気が入ってくる
という循環が生まれることを期待していました。

それにより、湿気も上昇気流に吸い出されて抜けてしまったのか?
でもそれだと低温側の湿度がこんなに高いのは・・・うーん。

恥ずかしながら理科が(も?)あまり得意でなく、いくら考えても分からなかったので、
それならもっと検証するのみ、と新しく安いデジタル温湿度計を複数個購入、
加温側、無加温側それぞれの床上に1個ずつ設置。

すると今度は、温度はアナログ・デジタル共にほぼ同じ数字だったものの、
湿度においては最大40%近いバラつきが出るという新たな問題が発生。

更に、床に置いた状態と、床から3~5cmの高さに貼り付けた状態の違いだけでも
湿度に20%の差が出てしまう・・・

これは温湿度計そのものの性能や誤差によるものか?実際の数値なのか?
正確な数値を知りたかったのに、バラバラすぎて逆に混乱する結果となってしまいました。

例えばデジタル計を床に直置き、アナログ計を底面接地で壁掛けした場合の湿度は、

無加温側 : 床50~80%、 壁80~90%。
加温側 : 床20~30%、 壁45~60%。

レプボ図解004


仮にこの数値が正しかったとして、
水入れがあるから湿度は十分に保たれているはず、と安易に思っていたら
水入れの縁より上にはそれなりに湿度が上っていても、縁より下は乾燥状態、ということになります。
計測史上最低値では、加温側床上の湿度がたった13%だったこともありました。

我が家の蛇は基本的に床を這う種類なので、この数字にはゾっとしました。
少しだけ首を上げれば確かに湿気は存在しているんだろうけど、
床に顎を付けて長時間寝ていることも多いから、
その間ずっと、こんな乾燥した空気を吸い続けていたら・・・
下手をすると呼吸器疾患になってしまうのではないか。

急遽、加温側の床のキッチンペーパーを一日数回霧吹きで湿らせて湿気を補充。
でも観察していると、我が家の蛇は床が湿っているのがあまり好きではない様子。

床が乾燥していて、適度に湿気を含んだ空気が全体を循環している・・・
理想とはいつも、なんて無茶なことを求めるのだろう。

考えた結果、平皿に35℃くらいのお湯をしっかり含ませたコットンを乗せ、
パネルヒーターで加温される位置に設置。
これにより、床を濡らすことなく加温側の床上も30~40%の湿度を確保。

初めての物を怖がるよりは興味津々でチェックしにいくような性格の蛇なので、
早速コットンに近付いていき、
そのうち顎を乗せてコットンを枕に寝始めるという珍事も起きたりしましたが、
もしかしたら鼻先に湿気がしっとり存在している状態が気持ちよかったのかもしれません。

ちなみにその後は、
コットンを押し潰して平皿から水分が溢れる→床が濡れる→不満を表明→床の敷紙交換
という流れでした。

今回のような数字のバラつきの原因は、温湿度計の設置位置にもあると思います。
床表面、床から3cm、5cm、たったこれだけの差で温度も湿度もけっこう変わってくるとなると、
まずは蛇が一番長く接する場所、一番多く呼吸する高さの温湿度を
なるべく正確に把握することが重要なのだと知りました。

設置位置についてはサーモスタットのセンサーにも言えることで、
高い位置に取り付けてしまうと、センサーが設定温度まで温まってスイッチOFFになる頃には
床の温度がえらいことになっている、というのも十分起こりうるので危険です。

なるべく思い込み、イメージ、先入観、本やサイトの情報、自分の経験、過去データ、
機器の性能や温湿度計の数字すらも全て疑って、
目の前にいる蛇の動き、受ける印象を軸に判断を組み立てていかなければと日々思います。

ビバリアツインメーターは、数字の信頼性に少々疑問を持ってしまったのと、
吸盤で壁に貼り付けていたのが外れて蛇の上に倒れかかってきたこともあり、
今では使用していません。
蛇がツインメーターに顎を乗せてよくこっちを見ていたので、そんなに気に入っているならと
レプタイルボックスの壁面に穴を開け紐で固定して、しばらくは顎乗せ台として置いていましたが。

理想は、デジタルとアナログ複数個の温湿度計を、生体がいつもよくいる場所に設置すること、
それらを定期的に別の機器で検証することだと思います。
我が家では、検証用にサーモガンと料理用温度計を使っています。
初めて蛇を迎えるにあたり、蛇仲間の友人がサーモガンを勧めてくれたことは
本当に有難く幸運でした。
ショップにも持参して、室温や床、水温などを参考に計測させてもらったりもしました。
床温度以外でも、湯煎した餌の温度や温浴用の水温を知りたい時など、大活躍しています。



ボールパイソン 飼育環境 | 08:55:30
温度のこと
蛇のお迎えから今日に至るまで、環境作りの試行錯誤はずっと続けているのですが、
特に苦心しているのが温度、餌、排泄についてです。

今まで飼育に関する情報を調べた中で、温度においては
夏は27~30℃、冬は25~28℃(情報元により多少の誤差あり)の室温を保ち、
パネルヒーター等を部分的に使って温度の高い場所と低い場所(温度勾配)を作り、
蛇が自分で快適な温度の場所に移動できるようにするのが望ましい、という説が
一般的なように思います。

そこでとりあえず、ビバリアツインメーターというアナログ式温湿度計を2つ購入、
加温側と無加温側の両端にそれぞれ設置し、記録をつけることに。

お迎えする前に、レプタイルボックスにキッチンペーパーを敷き、水入れを設置して
あとは蛇をいれるだけの環境を作り、

加温側30℃/湿度75%、 無加温側26℃/湿度90%、 水温28℃

になるようヒーターとサーモを調整。

レプボ図解001


完璧!と思いました。

が、
サーモガンを使って床の表面温度を計測してみると、36℃ありました。

これでは、ここにずっと寝ていたらお腹に低温火傷を負ってしまうのではないか。
でも、じゃあ床温度と室温、どちらの数字に合わせるのが良いのか。

床温度を30℃に保つことを基準に設定すると、今度は加温側27℃、無加温側は23℃。
これだと寒いのではなかろうか。

1月末、室内はエアコンで16~24℃にしてあるけれど、初めての変温動物、
できれば十分に暖かい環境を作りたい。

悩んだ末、間を取って加温側28℃、無加温側25℃、加温側床表面33℃で調整。
ヒーターは底床の半分だけにかかるようにし、サーモ設定は27℃。

レプボ図解002


これで解決・・・と思いきや、外気温?湿度?の影響を受けてか、
床温度が34℃あるのに加温側の温度計が24~26℃しかない時もあったりで、
お迎え後も、こまめに確認しながら調整する日々が続きました。

理想は、床と壁の加温、または空調によって空気の温度を26~28℃に保ち、
底床1/3程度を33℃にする、といったところだと思いますが、
当時それが難しかったため、断熱材を敷いた一~二回り大きい衣装ケースの中に
レプタイルボックスを入れ、二重にして熱が逃げにくくする、という方法を採りました。
(衣装ケースの上フタは縦横をずらして乗せるだけ)

今年の冬からは、ケージが大きくなってその方法はもう使えないので、
ケージを入れているメタルラックごと覆う形での保温を考えています。

長くなるので今回はここまでにして、
次の記事では、温度計と湿度のことを書きたいと思います。

ボールパイソン 飼育環境 | 19:07:25
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